ヤフオクは最初の値段を設定する「開始価格」とオークションの上限を決められる「即決価格」を決められます。
開始価格は絶対に決めないといけないんですが、即決価格に関しては任意です。つけてもつけなくても良いんですが、即決価格をつけないほうがいくらでも競り上がっていく可能性があるので、つける意味あるの?っていう疑問も出てくるんじゃないかなと思います。
もちろんオークション形式の醍醐味は“競り上がること”です。ですが、“即決あり”にすることで得られるメリットも多いんです。
この記事では、即決価格の特徴やメリット・デメリット、どんな商品に向いているのかをわかりやすく解説します。
即決価格あり・なしの違いを比較
まず基本を確認しましょう。
- 即決価格なし:入札制。最も高い入札者が落札者になります。
- 即決価格あり:入札とは別に、「この価格ならすぐに落札できる」という価格を設定できます。
つまり、即決価格は「この値段でいいなら今すぐ買ってもらっていいですよ!」というスタイルです。
いくら入札しようが落札日まで時間があろうが関係なく、「今すぐ落札」をクリックすれば購入できます。
いわば、オークションと定額のハイブリッドみたいな感じですね。
なぜ“あり”にする出品者が多いのか
最近は即決価格ありにする出品者も増えてきています。
その理由は主に2つあります。
- ヤフーフリマと同時出品したい
- スマホユーザーの増加
ヤフーフリマと同時出品
ヤフーでは昔からあるヤフオクに加えて、定額出品できるヤフーフリマがあります。
メルカリなどの他のフリマサイトと同時に出品することは禁止しているんですが、ヤフオクとヤフーフリマの同時出品は可能です。
ヤフオクの出品から送料を出品者負担・おてがる配送にし、定額に設定することで、ヤフオクとヤフーフリマの同時出品できます。
ヤフオクを見ている人とヤフーフリマを見ている人の両方のお客さんを見込めるので、売れる可能性が高くなります。
それを狙って、即決で出品している人もいます。
スマホユーザーの増加
昔と違ってスマホユーザーが増えたことで、手間なくすぐに買いたい層が増加しています。
そのため、即決価格がある商品は「早く・確実に欲しい」と思うユーザーにとって魅力的なんです。
また、出品者にとっても、入札を待つことなくスピーディーに取引が成立する可能性があります。
いちいち入札が始まってから終わるまで待っている必要はないので、すぐに送ることができるので出品者としても負担が減ります。
即決設定が向いている商品の特徴
即決価格のメリットを最大限活かせるのは、以下のような商品です:
- 人気が高く、相場が安定しているもの(ゲーム、家電など)
- 季節ものやトレンド商品(早く売りたい!)
- 同一商品を複数出品している場合(在庫処理を効率化)
人気で相場の安定しているもの
ある程度 人気があって、値段の変動が少ないものは即決価格も決めやすいですし、即決価格で納得して買っていってくれるでしょう。
そういう意味ではゲームも即決価格を決めるのに適しています。
新作ゲームの場合、値段の変動も激しいですがレトロゲームはそんなに変わらないですからね。ゲーム機本体も同様です。
だいたい同じような値段で取引されているので、その辺りを即決価格にすることで即決で買っていってくれます。
季節もの・トレンド
こういったものは時期が過ぎてしまうと売れなくなってしまいますからね。その時期の内に早く売り切ってしまうほうが良いでしょう。
そのためには即決価格を設定して、早く買っていってもらったほうが良いです。
季節ものぐらいであれば、その季節内で売れれば問題ないですが、トレンド商品の場合いつまでトレンドが続くか分からないですからね。特に早く売り切るべきでしょう。
同一商品
同じ商品で売りたいものが複数がある場合は、在庫を抱えていても仕方ないですし、いっぺんに出しても売れないので、即決価格を決めてすぐに買っていってもらったほうが良いでしょう。
あるいはメルカリなど他のフリマアプリなども利用して、売り切ってしまうのも手です。同じ商品を他のフリマアプリで売るのは禁止されていますが、同一の別のものであれば問題ないですからね。
逆に“即決なし”が良いケースは?
即決を設定したほうが良い商品を見てきましたが、逆に即決を設定しないほうが高くなるケースが高い商品というのものもあります。
今度はそれらをご紹介します。
- プレミア商品やレアアイテム(価格が競り上がる可能性がある)
- 相場が読みづらい商品(様子を見たい場合)
プレミア商品
世の中に少ない限定商品はプレミア価格になりやすく、高額な値段で取引されているものも多いです。
当然それらを知っている人も多いし、そういう人たちで競っていくので高く売れます。
値段を把握している場合は即決を設定しても良いんですが、把握できていない場合は即決を設定するとすぐに即決で買っていってしまいます。
それで良いなら良いんですが、即決を設定しないほうが高く売れた可能性が高いですし、もったいないです。
相場が読みづらい商品
値段がまちまちだったり、そもそも取引が少なくて値段が良く分からないものは、即決価格を決めるのはリスクが高いです。
いくらに設定すれば良いのか分かりにくいですからね。
それなら、即決価格は設定せずにオークションで競ってもらって欲しい人たちに価格を決めてもらったほうが良いです。
ゲームでもそういうものは結構あって、通常版やベスト版など同じゲームでも別のものが出ていたりします。
同じゲームなのに、通常版かベスト版かで値段が変わってくるので、相場を見極めるのが難しいんですよね。そういう場合は即決価格を決めないで競ってもらいましょう。
相場+手数料も考慮した価格設定のコツ
即決価格を設定するときは手数料も考えて決めるようにしましょう。通常は落札価格の10%の手数料がかかります。たまに半額キャンペーンとかもやっていて、手数料が5%のときもあります。
また、送料をどうするのか?というのも考える必要があります。
出品者負担にするのであれば、送料も含めた価格設定にする必要がありますし、落札者負担にするのであれば考える必要はありません。
例えば、相場が3,000円なら、即決価格を3,300円〜3,500円程度に設定すると、手数料を引いても納得の金額になります。
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